と書くと自分でもオヤジくさい趣味だと思いますが、実際にガチのオヤジなのでしょうがないです。
でも始めたのはほんの1年位なんですよ。それまでは結構真面目に仕事してきたため、気づいたら、趣味、酒オンリーとなってしまい、そうなってくるといい感じにアル中への道を爆走し、そうなると家族もいなくなっており気づいたら友人も酒オンリーとなっており、流石にそれは切なくなり、「なんて味気ない人生だ、なんか趣味持ちたい」と思い、そしたら頭に「盆栽とかよくね?枯れかけ、人生詰みかけのオヤジにはピッタリじゃん!」と突然思いつき、人間よりも長生きしてる盆栽とかもいっぱいあるし、残りの人生を一緒に年齢を重ねてくれる老木と共に生きるのもなかなか素敵だね!ってことで始めてみました。
そもそも面倒くさがりの私が、庭の手入れが面倒くさいという理由で、極端に庭が狭い家を設計してしまい、そのためまだ50鉢位で、もう置く場所がなくなってしまいました。
で、いざ始めてみると、これが意外に楽しかったりする。しばらく続けていると日々の植物の変化に気づきなんか可愛くなってくる。あと、思ったよりも手間がかかるのでいい時間潰しになる。
あと盆栽を趣味にもったメリットは、交友関係が今までの接点がなかった人達と仲良くなる。
私の師匠は御年80オーバーで、盆栽歴65年という、もう盆栽ゴッドみたいな人なんですけど(こういう人盆栽界ではよくいる)このようにぐっと交友関係の年齢層が上がる。そうすると私は小童みたいなもので、可愛がって貰える。
盆栽好きな人達は基本めっちゃ優しい人が多く、また周囲から趣味を認めて貰えない人が多い。そりゃあ、自分の主人が毎日毎日、盆も暮れも木に針金まいたりハサミで切ったり、噴霧器で盛大に消毒ぶっ放してみたり、庭をエンドレスで鉢だらけにしてみたりすれば、なにかの呪いにかかったと思ってもそれはむしろ正当な判断でしょう。狂ったのはおそらくご主人のほうでしょう。
だもんで、盆栽好き同士が知り合うと年齢性別を飛び越え一瞬で意気投合する。先出の師匠とも出会ったその日にお互いの庭を行き来する仲になった。ああ、こういうの学生以来。甘酸っぱい出会い♡
それと、これまた意外にも若い女の子にウケがいい。キャバクラなんぞに行き「俺、趣味盆栽ぃ」なんて言うと食いついてくれる。「なんか植物を愛する人は優しい」とか「盆栽マンは余裕のある大人」とかっていうイメージがあるみたい。私、スナは財布も心も全然余裕ありませんが。財布はスカスカ、下心はギラギラって感じ。続きます。